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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の仕切書|届いた数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるか

水産仲卸に届く仕入の仕切は、卸が出荷者へ出す制度書類ではありません。数量・単価・手数料を、自社の仕入帳のどこと突き合わせるかを、検算できる数字と合わせて整理します。

約8分 いちばのみらい編集部

仕入のあとで、数量・単価・手数料が書かれた仕切が届きます。自社の仕入帳にも、同じ仕入の数字があります。二つが最初から同じとは限りません。毎日の帳面合わせは、なぜ市場では毎日「帳面合わせ」をするのか?仲卸だけが知る数字合わせの本当の理由で扱っています。この記事で見るのは、届いた仕切の三つの欄です。数量・単価・手数料を、自社の仕入帳のどこと突き合わせるかです。

届いた仕切と、自社の仕入帳を突き合わせる、です。人が雑だからずれるのではありません。届いた紙の数字と、自社が書いた数字は、別の欄です。片方に寄せると、どこが違ったかが見えなくなります。

数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるか

数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるか

数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるか、がこの作業です。数量は仕入帳の数量欄、単価は単価欄、手数料は手数料の欄です。魚代の合計だけを見て、三つの欄を一つにまとめると、ずれの場所が分かりません。

数字で見ます。届いた仕切は、数量12kg、単価1,850円、魚代2万2,200円です。12×1,850=2万2,200です。手数料が660円なら、仕切の合計は2万2,860円です。2万2,200円+660円です。自社の仕入帳が、数量12kg、単価1,850円、魚代2万2,200円だけで、手数料の欄が空なら、魚代は合っています。合計の差660円は、手数料です。2万2,200円は魚代です。2万2,860円は、手数料を足した仕切の合計です。同じ仕入でも、欄は別です。

数量がずれるときも、数字で見ます。仕切が12kg、仕入帳が11kgなら、魚代は2万2,200円と2万350円です。11×1,850=2万350です。差の1,850円は、1kg分です。手数料の660円とは別のずれです。1,850円を手数料に足しません。単価がずれるときも、同じです。仕切が1,850円、仕入帳が1,800円なら、12kgでは2万2,200円と2万1,600円です。12×1,800=2万1,600です。差の600円は、単価50円の12kg分です。手数料の660円とは別です。

判断のポイントは、手数料の料率を決めることではありません。何パーセントが正しいかは断定しません。自店で、その仕入の数量・単価・手数料が、仕入帳の同じ名前の欄と並んで見えるようにします。運賃の一般論には入りません。

売買仕切書は、卸売業者が出荷者へ出す制度の書類です。この記事で見るのは、仲卸の手元に届く仕入の仕切・計算書です。卸の内部の話にはしません。仕入速報のFAXをDXの起点にする話は、FAXをやめたい仲卸へ。仕入速報FAXは残る前提でDXの起点を作るにあります。こちらでは、届いた一枚の数量・単価・手数料だけを見ます。

仕切の数字で、仕入帳を上書きしない

仕切の2万2,860円を、仕入帳の魚代に書き写すと、手数料660円は魚代に見えます。仕入帳の2万2,200円を、仕切の合計に合わせて直す必要はありません。届いた数字は届いた側に置きます。自社が書いた数字は、自社の欄のままです。違う場所は、ずれの一行に書きます。

手数料は、魚代の隣に置く

手数料660円は、魚代2万2,200円には足し込みません。仕入帳に手数料の欄がなければ、合計だけが2万2,860円になり、660円の場所が見えません。数量のずれ1,850円と、手数料の660円は、別の行です。一つの「差額」にまとめません。

仕訳の前にそろえる五つのデータは、水産仲卸の会計は仕訳の前が重要|入力前に整える5つのデータで扱っています。この記事では、仕訳には入りません。今の仕入の仕切と、自社記録のずれだけを見ます。

今の仕入の仕切と、自社記録のズレが一行見えるか

今の仕入の仕切と、自社記録のズレが一行見えるか、が最後の確認です。合計が2万2,860円で合っていても、手数料の行がなければ、660円のずれは見えていません。数量の1kg分1,850円が、手数料の行に入っていると、二つのずれが一つに見えます。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

今の仕入の仕切と、自社記録のズレが一行見えるか

  1. 届いた仕切と、自社の仕入帳を突き合わせる
  2. 数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるか
  3. 今の仕入の仕切と、自社記録のズレが一行見えるか

判断のポイントは、紙の枚数ではありません。今の仕入について、数量・単価・手数料のどれが違うか、一行で分かるかです。魚代2万2,200円、手数料660円、合計2万2,860円なら、三つの数字が見えます。合計だけが2万2,860円なら、手数料は見えていません。12kgと11kgの差1,850円は、手数料660円とは別の行です。

値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、今の仕入です。発行あとで例外伝票を追う話にも入りません。

別の仕入も数字で置きます。数量8kg、単価2,150円なら、魚代は1万7,200円です。8×2,150=1万7,200です。手数料が400円なら、仕切の合計は1万7,600円です。前の2万2,860円と、この1万7,600円は別の仕入です。二つの合計を足した4万460円を、今の一行にまとめません。

小さく始めるなら

全品目の仕切台帳も、料率表も、あとです。まずは、今日届いた一枚だけを見ます。

  1. 今日届いた仕切の、数量、単価、魚代、手数料、合計を書き出します。
  2. 自社の仕入帳の、同じ仕入の数量、単価、魚代、手数料を横に置きます。
  3. 数量と単価は、同じ名前の欄同士で見ます。12×1,850が2万2,200かです。
  4. 手数料は、魚代に足し込みません。660円は手数料の行です。
  5. 違う数字があれば、どこが違うかを一行書きます。合計の一致だけを見ません。

この五つのあとで、届いた仕切と自社記録のずれは、場所つきで見えます。片方の数字に寄せる作業からは、離れます。請求の宛名や、箱代の行には入りません。

届いた仕切と仕入帳の突き合わせを揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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