水産仲卸の屋号|請求の宛名と振込み名義が食い違うとき、何を残すか
水産仲卸では、請求書の宛名が屋号で、振込み名義が会社名になることがあります。屋号と登記名をセットで持つ見方を、検算できる数字と合わせて整理します。当て先ではなく、名前の持ち方です。
水産仲卸では、請求書の宛名が屋号で、振込み名義が会社名になることがあります。屋号と登記名をセットで持つ見方を、検算できる数字と合わせて整理します。当て先ではなく、名前の持ち方です。
請求書の宛名を屋号で出すことがあります。通帳に入ってくる名義は、株式会社の登記名です。金額は同じでも、文字が違います。通帳の1行をどの請求に付けるかは、水産仲卸の入金確認|通帳の1行を、どの請求に当てるかで扱っています。この記事で見るのは、当て先ではありません。名前の持ち方です。宛名と振込み名義が食い違うとき、何を残すかです。
屋号と登記名をセットで持つ、です。人が雑だから食い違うのではありません。売場で呼ぶ名前と、銀行が残す名前は、別の欄です。片方だけを持っていると、同じ相手の入金が、別の得意先に見えます。
宛名と振込み名義が食い違うとき、何を残すか、がこの作業です。残すのは、屋号と登記名のセットです。今出す請求の宛名が屋号なら、その隣に登記名を置きます。入ってきた名義が登記名なら、その隣に屋号を置きます。どちらか一方に寄せると、もう一方の欄が空きます。食い違うのは、失敗ではありません。売場では屋号で呼び、口座の名義は登記名で残る、ということが起きます。残す作業は、二つの名前を一つの相手として置いておくことです。
数字で見ます。屋号は「魚政」、登記名は「株式会社ウオセイ」です。今出す請求の宛名は魚政、金額は3万8千円です。通帳に入ってきた名義は「カ)ウオセイ」、金額は3万8千円です。請求の3万8千円と、入金の3万8千円は、同じ数字でも別の欄です。セット(魚政=株式会社ウオセイ)があれば、同じ相手だと分かります。セットがなければ、魚政への請求と、ウオセイからの入金は、別件に見えます。
別の得意先も数字で置きます。屋号は「海商」、登記名は「株式会社カイショウ」です。今出す請求の宛名は海商、金額は9万1千円です。入ってきた名義はカイショウ、金額は9万1千円です。前の3万8千円と、この9万1千円は別の相手です。金額が違うので、一つの入金には見えません。セットも別です。魚政の3万8千円を、海商の9万1千円に足しません。
判断のポイントは、屋号を正しい名前に統一することではありません。登記名だけに寄せる話でもありません。自店で、その相手の屋号と登記名が、同じセットで見えるようにします。通帳の書き方は、銀行によって短く残ることがあります。カ)ウオセイが正しい略し方か、といった決めつけはしません。カ)は、株式会社が通帳に短く残る一例です。この書き方を、すべての銀行の正しい形としては使いません。今出す請求の宛名欄に、屋号と登記名を両方書く必要はありません。宛名は一つです。セットは、宛名の隣の控えに持ちます。
屋号だけを残すと、通帳のカ)ウオセイが追えません。登記名だけを残すと、売場の「魚政」の請求が追えません。今出す請求の宛名は、セットのうち、その請求に書いた側です。入ってきた名義は、セットのうち、通帳に残った側です。欠けている側を足します。書いてある側を、もう一方に書き換えません。魚政を株式会社ウオセイに書き換えて、今出す請求を出し直す必要はありません。宛名は、出したときの文字のままです。セットの反対側は、隣に置きます。
登記名がない相手もいます。個人の屋号だけで取引している場合です。その相手に、会社名を作る必要はありません。ある側だけを持ちます。会社名がある相手だけ、屋号と登記名をセットで持ちます。
3万8千円の入金を、どの請求に付けるかは、入金確認の記事です。こちらでは、魚政と株式会社ウオセイが同じ相手だと分かるところまでです。付け先の印や、一部入金の割り方には入りません。名前のセットが見えてから、当て先を見ます。入金が3万7千円なら、名前のセットとは別の話です。金額の差は、当て先の記事で見ます。こちらでは、請求の3万8千円と、入金の3万8千円の名前だけを見ます。
今出す請求の宛名と、入ってきた名義が、同じセットで見えるか、が最後の確認です。宛名が魚政で、入金の名義がカ)ウオセイなら、セットの両方が見えています。宛名だけ魚政で、セットに登記名がなければ、3万8千円の入金は別件に見えます。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
判断のポイントは、屋号の由来や、店名の一覧ではありません。今出す請求の宛名と、入ってきた名義が、同じセットの両側かです。魚政への3万8千円と、カ)ウオセイの3万8千円なら、セットが見えています。海商への9万1千円と、カイショウの9万1千円なら、別のセットが見えています。魚政の請求に、カイショウの入金を重ねません。セットは相手ごとに一つです。魚政=株式会社ウオセイと、海商=株式会社カイショウを、一つのメモにまとめません。まとめると、3万8千円の入金が、どちらのセットか分かりません。
値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、今出す請求の宛名です。
全得意先の名寄せ表も、法人番号の整理も、あとです。まずは、今日請求を出す相手だけを見ます。
この五つのあとで、宛名と名義は、同じセットで見えます。当て先を決める作業からは、離れます。売掛の残や、箱代の行には入りません。
屋号と登記名の持ち方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
水産仲卸の箱代は、魚代とは別の費目です。氷代や保管料と同じように、取引の一部として請求明細に一行残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。料率の話ではありません。
水産仲卸の値引きは、物が戻る返品ではありません。出荷あとで口頭で値が変わったとき、合意済み金額の変更を次の請求に一行残す手順を、差額の計算と合わせて整理します。
水産仲卸の返品は、締めたあとに戻ってくると、今の請求には間に合いません。次の請求から落とすか、赤伝で示すか。返品の印だけでは次の金額は動きません。落とし方を整理します。