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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の集金|配達ついでに預かった現金を、帳場に渡すまで入金と分けてどう残すか

水産仲卸で配達ついでに得意先から現金を集めて回るとき、帳場が受け取るまで入金済みにせず、集金した人・得意先・額・請求のつもり・受け取った日・帳場へ渡した日と人を集金の控えとして残す見方を整理します。

約8分 いちばのみらい編集部

配達のついでに、掛けの代金を現金で預かって回ることがあります。帳場に戻るまでは、その現金はまだ店の入金ではありません。集金は、まだ帳場に届いていない預かりです。入金消込は、届いた金の当て先です。この記事で見るのは、集金のほうです。通帳に入った金をどの請求に当てるかは、水産仲卸の入金確認|通帳の1行を、どの請求に当てるかです。入金消込の話には入りません。請求したあとの売掛残高の追い方は、水産仲卸の売掛金|請求したあと、残高を誰がどう追うかです。売掛残高の追い方の話には入りません。手元の現金が合わないときの見方は、一日の会計を締めたら合わない。市場の現金差異はなぜ起きるのかです。手元現金の過不足の話には入りません。ここでは、市場の配達ついでに預かった現金を、帳場が受け取るまでにどう残すかだけを見ます。

集金した現金を、帳場が受け取るまで入金済みにせず、集金した人・得意先・額・どの請求分のつもりか・受け取った日・帳場へ渡した日と受け取った人を、集金の控えとして入金記録と分けて残す、です。人が雑だからずれるのではありません。配達先が続くと、預かった現金はカバンのなかでまとまります。帳場に渡す前に入金の行へ書いてしまうと、まだ届いていない金が入金済みに見えます。

配達ついでに預かった現金を、帳場に渡すまで入金と分けてどう残すか

配達ついでに預かった現金を、帳場に渡すまで入金と分けてどう残すか

配達ついでに預かった現金を、帳場に渡すまで入金と分けてどう残すか、がこの作業です。見るのは、集金の道順や預かり方ではありません。預かった現金が、入金記録とは別の集金の控えに置かれ、誰がどこからいくら持ち、いつ帳場へ渡したかが読めるかです。

数字で見ます。2026-08-13の配達で、配達の渡辺さんが集金を二つ預かりました。

一つめは、焼鳥みずきからです。請求書N-0820の分として、集金額(得意先から預かった現金の額)14,280円を受け取りました。二つめは、食堂ほりうちからです。請求書N-0821の分として、集金額8,640円を受け取りました。この日の合計集金額は、14,280+8,640=22,920円です。

帳場へ渡したのは翌日です。2026-08-14に、帳場の森田さんが帳場受取額(帳場が集金から受け取った額)22,920円を受け取りました。合計集金額22,920円と帳場受取額22,920円が合います。どちらの得意先も、請求額の全額を現金で渡してくれました。請求書N-0820の請求額14,280円と、焼鳥みずきの集金額14,280円も合います。請求書N-0821の請求額8,640円と、食堂ほりうちの集金額8,640円も合います。会計上の扱いは税理士に確認してください。

判断のポイントは、現金を預かった瞬間ではありません。帳場が受け取るまでは、入金記録には入れず、集金の控えに置くことです。集金の控えと入金記録を同じ行に書くと、届いていない金が入金済みに見えます。帳場が受け取ったあとに、入金記録へ移します。

集金した時点で、入金済みにする

悪い例を一つ見ます。渡辺さんが焼鳥みずきから14,280円を預かった日に、入金の行へ「焼鳥みずき 14,280円」と書いたとします。現金はまだカバンのなかにあります。帳場の森田さんが受け取る前に、請求書N-0820が入金済みに見えます。翌日に渡すつもりでも、届いていない金が入金の数字に混ざります。

集金額だけ書いて、誰が預かったかを残さない

もう一つの悪い例です。合計集金額22,920円だけを紙に書いて、帳場へ渡したとします。どの得意先からいくらで、どの請求のつもりかが残りません。焼鳥みずきの14,280円と食堂ほりうちの8,640円の内訳が読めず、請求書N-0820と請求書N-0821のどちらに当てるつもりかも分かりません。集金した人が書かれていなければ、あとで誰に確認すればよいかも読めません。

集金した人・得意先・額・請求のつもり・受け取った日・帳場へ渡した日と人が、集金の控えで見えるか

集金した人・得意先・額・請求のつもり・受け取った日・帳場へ渡した日と人が、集金の控えで見えるか、が最後の確認です。額だけが書かれていても、誰がどこから預かったかが読めません。請求のつもりが書かれていなければ、届いたあとの当て先が決まりません。帳場へ渡した日と人が書かれていなければ、入金記録へ移すタイミングが分かりません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

集金した人・得意先・額・請求のつもり・受け取った日・帳場へ渡した日と人が、集金の控えで見えるか

  1. 誰が、どの得意先から、いくら預かったか
  2. どの請求分のつもりか、受け取った日はいつか
  3. 帳場へ渡した日はいつで、受け取った人は誰か

例では、配達の渡辺さんが焼鳥みずきから集金額14,280円、食堂ほりうちから集金額8,640円を預かりました。請求のつもりは請求書N-0820と請求書N-0821で、受け取った日は2026-08-13です。帳場へ渡した日は2026-08-14で、受け取った人は帳場の森田さんです。この三つが集金の控えで読めれば、合計集金額と帳場受取額がずれたときも、入金記録へ移す前に気づけます。

小さく始めるなら

集金の道順を変えることも、入金の仕組みづくりも、あとです。まずは、いま預かっている一回分だけを置きます。

  1. 得意先から現金を預かったら、集金した人・得意先・集金額を、集金の控えに書きます。入金記録には書きません。
  2. どの請求分のつもりかを書きます。受け取った日も書きます。
  3. 帳場へ渡すまで、集金の控えに置いたままにします。届いていない金を入金済みにはしません。
  4. 検算します。例なら、焼鳥みずきの集金額14,280円と食堂ほりうちの集金額8,640円を足して、合計集金額14,280+8,640=22,920円とし、帳場受取額22,920円と合うかを見ます。
  5. 帳場へ渡した日と受け取った人を書きます。受け取ったあとに、入金記録へ移します。

この五つで、配達ついでに預かった現金が、帳場に届く前に入金記録へ混ざらず、誰がどこからいくら持ったかが読めます。

配達ついでの集金の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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