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市場会計

水産仲卸の粗利|その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのか

水産仲卸では、その日の仕入と売上の差が夜まで分からないことがあります。帳面合わせや在庫点検ではなく、当日の粗利に必要な数字がどこで揃っていないかを残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。

約8分 いちばのみらい編集部

その日の仕入は昼前に見えても、売上の控えが夜まで揃わないことがあります。差を聞かれても、答えられない時間帯があります。毎日の帳面合わせは、なぜ市場では毎日「帳面合わせ」をするのか?仲卸だけが知る数字合わせの本当の理由で扱っています。日次の在庫点検は別の記事です。仕訳の前にそろえる五つのデータは、水産仲卸の会計は仕訳の前が重要|入力前に整える5つのデータです。この記事で見るのは、どれでもありません。その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのかです。

当日の粗利に必要な数字がどこで揃っていないかを残す、です。人が雑だから遅いのではありません。仕入の合計と、売上の合計と、まだ揃っていない欠けは、別の欄です。揃った二つの数字だけで差を出すと、欠けた分の場所が見えなくなります。

その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのか

その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのか

その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのか、がこの作業です。分からない理由は、計算が難しいからではありません。粗利に必要な仕入と売上が、同じ時刻に揃っていないからです。揃っていない場所を残すと、夜まで待っている理由が見えます。帳場が「いまの差は」と聞いても、事務が欠けの欄を持っていなければ、昼の仮の差が正に見えます。

数字で見ます。昼の時点で、当日の仕入合計は18万5千円まで見えています。18万5千円は仕入の合計です。同じ時刻の売上控えは16万2千円までしか揃っていません。16万2千円は、途中までの売上です。ここで16万2千円−18万5千円を出すと、差はマイナス2万3千円に見えます。マイナス2万3千円は、昼時点の仮の差です。夜に売上控えが24万2千円まで揃うと、差は5万7千円です。24万2千円−18万5千円=5万7千円です。24万2千円は夜の売上合計です。5万7千円は、揃ったあとの差です。16万2千円の仮の差とは別の欄です。

別の日も数字で置きます。仕入合計が21万円、売上合計が21万円なら、差は0円です。21万円は仕入でもあり売上でもあります。同じ数字でも、欄は二つです。差の0円は、第三の欄です。前の日の5万7千円と、この0円は別の日です。二つの差を足した5万7千円を、今日の一行にまとめません。

判断のポイントは、利益率の目安を決めることではありません。何パーセントが正しいかは断定しません。自店で、仕入・売上・欠けが、別の欄で見えるようにします。帳面合わせの理由の再説には入りません。仕訳前の五つのデータの再説にも入りません。在庫の日次点検にも入りません。加工で形が変わる話にも入りません。見るのは、当日の仕入と売上と、まだ揃っていない欠けです。三つが揃う前に、差を正の数字としては使いません。欠けの欄が見えていれば、夜まで待つ理由も、欠けの一行を見れば分かります。金額の推測は、欠けの欄の側そのものには、書きません。

途中の売上で、夜の差を先に出さない

昼の売上16万2千円で差を出すと、夜の5万7千円と割れます。16万2千円は途中までの売上です。夜の24万2千円は、揃ったあとの売上です。残すのは、揃っていない欠けです。昼の仮の差を、当日の粗利としては使いません。

欠けを、仕入や売上の合計に足し込まない

まだ揃っていない売上の控えを、「だいたいいくら」と仕入や売上の合計に足すと、欠けの場所が見えなくなります。欠けは欠けの欄に置きます。仕入18万5千円は仕入のままです。売上の途中16万2千円は途中のままです。夜に24万2千円へ揃うまで、差の欄は空けておきます。空けるのは、仮の差を正にしないためです。数字をなかったことにする話ではありません。

仕入・売上・欠けが、別の欄で見えるか

仕入・売上・欠けが、別の欄で見えるか、が最後の確認です。仕入18万5千円だけが合っていても、売上の途中と欠けが見えなければ、差は追えません。夜の売上24万2千円だけが見えても、昼に何が欠けていたかは残りません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

仕入・売上・欠けが、別の欄で見えるか

  1. 当日の粗利に必要な数字がどこで揃っていないかを残す
  2. その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのか
  3. 仕入・売上・欠けが、別の欄で見えるか

5万7千円は夜の差です。マイナス2万3千円は昼の仮の差です。18万5千円は仕入です。判断のポイントは、粗利メモの枚数ではありません。昼なら、仕入18万5千円、売上の途中16万2千円、まだ揃っていない欠け、が並んでいるかです。夜なら、仕入18万5千円、売上24万2千円、差5万7千円が並んでいるかです。マイナス2万3千円の仮の差だけが見えると、夜の5万7千円と混ざります。0円の日の差を、5万7千円の行に足しません。日が違えば、差の行も分けます。

値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、今の仕入と、今の売上と、欠けです。帳面合わせや仕訳前準備の手順にも入りません。

小さく始めるなら

全品目の粗利表も、率の目標も、あとです。まずは、今日の仕入と売上だけを見ます。

  1. 今見えている仕入合計を書き出します。18万5千円なら18万5千円です。
  2. 今揃っている売上控えを横に置きます。途中なら途中の金額です。
  3. まだ揃っていない控えがあるかを、欠けの欄に置きます。金額が分からなければ、欠けあり、と一行します。金額の推測は書きません。
  4. 揃う前に、差の欄へ仮の数字を入れません。
  5. 夜に売上が揃ったら、差を出します。24万2千円−18万5千円が5万7千円かです。

この五つのあとで、夜まで分からない理由は、欠けの欄で見えます。仮の差だけを追う状態からは、離れます。帳面合わせや仕訳前の手順には入りません。

当日の粗利に必要な数字の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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