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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の買い回り|場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているか

水産仲卸の買い回りでは、場内で書いた目方と仕入値が、誰のメモのまま終わることがあります。その場の数字を仕入帳に残す地点を決める見方を、検算できる数字と合わせて整理します。

約8分 いちばのみらい編集部

場内を回って魚を買うと、その場で目方と仕入値をメモします。あとで仕入帳を開くと、同じ数字がまだメモのまま残っていることがあります。届いた仕切と仕入帳を突き合わせる話は、水産仲卸の仕切書|届いた数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるかで扱っています。あちらは届いた仕切との突合です。この記事で見るのは、回ったその場の数字です。場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているかです。

その場メモが仕入帳に落ちる地点を決める、です。人が雑だから止まるのではありません。その場メモの目方・仕入値と、仕入帳に落ちた行は、別の欄です。地点を決めないと、同じ買いはメモのまま終わります。帳場が場内で書き、事務が仕入帳を開く。このあいだに地点がないと、数字はメモ側で止まります。

場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているか

場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているか

場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているか、がこの作業です。見るのは、その場で書いたメモが、仕入帳の行になるまでの地点です。メモを持っている人と、仕入帳を書く人が違うと、地点のあいだで数字が止まります。

数字で見ます。その場メモは、目方12.4kg、仕入値1,680円、金額2万832円です。12.4×1,680=2万832です。2万832円はその場メモの金額です。仕入帳に落ちた行が、目方12.4kg、仕入値1,680円、金額2万832円なら、同じ数字でも欄は二つです。その場メモの2万832円を、仕入帳の行としては使いません。落ちたあとの行が、仕入帳の正です。

仕入値がまだ仕入帳にないときも、数字で見ます。その場メモが目方12.4kg、仕入値1,680円のまま、仕入帳が目方だけ12.4kgで、仕入値の欄が空なら、金額は仕入帳側では出せません。12.4kgは目方です。1,680円は仕入値です。別の欄です。目方だけを仕入帳に落として、仕入値をメモのままにすると、2万832円の根拠が割れます。

別の買いも数字で置きます。その場メモが目方8.0kg、仕入値2,150円なら、8.0×2,150=1万7,200円です。前の2万832円と、この1万7,200円は別の買いです。二つのメモを足した3万8,032円を、仕入帳の一行にまとめません。

判断のポイントは、セリのやり方を決めることではありません。市場ごとの動線や札の呼び方にも入りません。自店で、その場メモが仕入帳に落ちる地点が、誰の手元か見えるようにします。販売側の控えと事務所の二冊は、水産仲卸の帳場|控えと事務所の数字が、閉場後に合わない理由にあります。あちらは販売側の二冊です。こちらでは、仕入側のその場メモだけを見ます。計ってから単価が決まる後決めの再説にも入りません。仕入FAXを残す前提の話にも入りません。

その場メモを、仕入帳の行に見立てない

その場メモの2万832円を、仕入帳が終わった印にすると、落ちる地点が見えなくなります。メモは、場内で書いた時点の数字です。仕入帳に落ちた行は、事務所で残した数字です。残すのは、落ちる地点です。メモをなかったことにする話ではありません。

目方と仕入値を、一つのメモ欄にまとめない

目方12.4kgと仕入値1,680円を、一つの「買いの数字」にまとめると、仕入帳に落ちたあとに、どちらが空かが分かりません。その場メモでも、仕入帳でも、目方と仕入値は別の欄です。金額2万832円は、二つの欄が揃って初めて出せます。

目方と仕入値が、その場メモと仕入帳で別欄で見えるか

目方と仕入値が、その場メモと仕入帳で別欄で見えるか、が最後の確認です。仕入帳の合計だけが合っていても、その場メモが誰の手元か見えなければ、落ちる地点は決まっていません。目方だけが仕入帳にあり、仕入値がメモのままだと、別欄としては足りません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

目方と仕入値が、その場メモと仕入帳で別欄で見えるか

  1. その場メモが仕入帳に落ちる地点を決める
  2. 場内を回って買った目方と仕入値は、誰のメモのまま終わっているか
  3. 目方と仕入値が、その場メモと仕入帳で別欄で見えるか

2万832円はその場メモの金額です。仕入帳に落ちた2万832円は、仕入帳の行です。同じ数字でも、落ちる前と落ちたあとは別です。地点が見えていれば、どちら側で止まっているかも、仕入帳側の一行だけで、すぐに見分けられます。判断のポイントは、メモの枚数ではありません。その場メモの12.4kg・1,680円・2万832円と、仕入帳の同じ三つの欄が並んでいるかです。2万832円だけが見えると、目方と仕入値は見えていません。8.0kgの買いを、12.4kgの行に足しません。誰のメモのまま終わっているかが、一行で分かることが先です。

値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、その場メモと、仕入帳に残す地点です。届いた仕切の突合手順にも入りません。

小さく始めるなら

全仕入先の買い回り表も、場内の動線図も、あとです。まずは、今日回って買った一件だけを見ます。

  1. その場メモの、目方、仕入値、金額を書き出します。12.4kg、1,680円、2万832円です。
  2. そのメモが、今だれの手元にあるかを一行置きます。
  3. 仕入帳に落ちる地点を決めます。誰が、いつ、どの冊に書くかです。
  4. 目方と仕入値を、別の欄のまま落とします。一つの欄にまとめません。
  5. 落ちたあとの行と、その場メモを横に置きます。同じ数字でも、欄は二つです。

この五つのあとで、買い回りの数字は、メモのままで終わりにくくなります。合計だけを追う状態からは、離れます。仕切の突合や、販売側の二冊には入りません。

買い回りの数字の落とし方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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