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市場会計

水産仲卸の分荷|箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するか

水産仲卸の分荷は、箱を開けて小分けしたあとに、売った数量をどこで確定するかの話です。仕入数量のまま請求しない見方を、検算できる数字と合わせて整理します。単位変換の話ではありません。

約8分 いちばのみらい編集部

箱で仕入れた魚を、売場で開けて小分けすることがあります。仕入帳の数量は、箱のままです。売った相手への請求は、小分けしたあとの数量です。単位の読み替えは、kgで仕入れて本数で売るから、魚市場の在庫管理は難しいで扱っています。あちらは単位の読み替えです。この記事で見るのは、単位を変える話ではありません。箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するかです。

分荷後に売った数量を残す、です。人が雑だからずれるのではありません。今の仕入数量と、分荷後に売った数量は、別の欄です。仕入数量のまま請求すると、売っていない分まで相手に載ります。箱を開けたあとに渡した数が、売った数量です。

箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するか

箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するか

箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するか、がこの作業です。確定する場所は、箱の仕入数量ではありません。小分けして渡したあとの、相手ごとの数量です。帳場が渡した数を言い、事務が請求の行に置く。この二つが揃っていると、同じ相手に同じ数量で出せます。箱の数字だけが請求に残っていると、渡した数と請求が割れます。

数字で見ます。今の仕入数量は、1箱10kgです。10kgは仕入の数量です。箱を開けて、相手Aに3.2kg、相手Bに2.8kg、相手Cに3.5kgを渡したなら、分荷後に売った数量は9.5kgです。3.2+2.8+3.5=9.5です。10kgをAの請求に書くと、売っていない0.5kgまで載ります。Aの請求に残すのは3.2kgです。10kgではありません。残った0.5kgは、売った数量には入れません。歩留まりの一般論にはしません。箱を開けたあとに、まだ渡していない分、として置きます。

別の箱も数字で置きます。今の仕入数量が8kg、相手Dに4.0kg、相手Eに3.6kgなら、分荷後に売った数量は7.6kgです。4.0+3.6=7.6です。前の9.5kgと、この7.6kgは別の箱です。二つの売った数量を足した17.1kgを、今の仕入10kgの一行にまとめません。8kgは、この箱の仕入数量です。7.6kgは、この箱から分荷後に売った数量です。欄は別です。

判断のポイントは、箱の中身を加工して形を変えることではありません。1匹で仕入れた魚が切り身になる話は、1匹で仕入れたタイは、1匹のまま売れるとは限らないにあります。あちらは加工で形が変わる話です。こちらでは、歩留まり一般には入りません。箱を開けて小分けしたあとの、売った数量だけを見ます。受発注の聞き違いにも入りません。日次の在庫棚卸にも入りません。

仕入数量のまま、請求しない

今の仕入数量10kgを、売った数量として請求に書くと、A・B・Cの合計が10kgに見えます。実際に渡したのは9.5kgです。請求に置くのは、分荷後に売った数量です。10kgは仕入帳の側に置いたままです。仕入数量を書き換えて、9.5kgに寄せる必要はありません。二つの数字は、両方残します。残すのは、分荷後に売った数量の記録です。仕入の箱をなかったことにする話ではありません。

相手ごとの数量を、箱の合計に戻さない

Aの3.2kg、Bの2.8kg、Cの3.5kgを、また10kgに戻して一本で請求すると、誰にいくら渡したかが見えません。確定する場所は、相手ごとの行です。箱の合計は、仕入数量を見るときに使います。売った数量を見るときには使いません。

返品で物が戻る話には入りません。見るのは、今の仕入数量と、分荷後に売った数量です。

分荷後に売った数量が、一行で見えるか

分荷後に売った数量が、一行で見えるか、が最後の確認です。仕入数量10kgだけが合っていても、Aの3.2kgが見えなければ、売った数量は確定していません。9.5kgの合計だけが見えて、相手の内訳がなければ、請求の行は作れません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

分荷後に売った数量が、一行で見えるか

  1. 分荷後に売った数量を残す
  2. 箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するか
  3. 分荷後に売った数量が、一行で見えるか

0.5kgは、10kgから9.5kgを引いた数です。10−9.5=0.5です。この0.5kgを、Aの3.2kgに足しません。判断のポイントは、箱の枚数ではありません。今の仕入数量10kgと、分荷後に売った3.2kg・2.8kg・3.5kgが、別の欄で見えるかです。10kgだけが見えると、売った数量は確定していません。9.5kgだけが見えて、誰の分かがなければ、それも確定していません。Dの4.0kgは、最初の箱の行には置きません。Eの3.6kgも、最初の10kgの内訳ではありません。二つ目の箱の、分荷後に売った数量です。4.0と3.6を足すと7.6です。検算はそこで合います。

値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、今の仕入数量と、分荷後に売った数量です。場内の物流の仕組みにも入りません。

小さく始めるなら

全品目の分荷表も、加工の歩留まり表も、あとです。まずは、今日箱を開けて小分けした一箱だけを見ます。

  1. 今日開けた箱の、今の仕入数量を書き出します。10kgなら10kgです。
  2. 小分けして渡した相手と、相手ごとの数量を横に置きます。
  3. 足した数が、分荷後に売った数量です。3.2+2.8+3.5が9.5かです。
  4. 仕入数量と、売った数量を、別の欄に置きます。10kgを請求には書きません。
  5. 渡していない分は、売った数量に足しません。0.5kgは、まだ渡していない分です。

この五つのあとで、売った数量は、相手の行で確定します。仕入数量のまま請求する状態からは、離れます。単位の読み替えや、日次の棚卸には入りません。

分荷後の数量の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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