水産仲卸の掛け限度|得意先ごとの掛け上限を、誰が何を見て止めているか
掛け限度を残し、残高や期限切れと混ぜない。得意先ごとの掛け上限を誰が何を見て止めているかを、検算できる数字と合わせて整理します。なぜ掛けかや残高追いの話ではなく、掛け限度の欄だけを見ます。
掛け限度を残し、残高や期限切れと混ぜない。得意先ごとの掛け上限を誰が何を見て止めているかを、検算できる数字と合わせて整理します。なぜ掛けかや残高追いの話ではなく、掛け限度の欄だけを見ます。
掛けの仕組みそのものは、仲卸はなぜ「利息を取らない銀行」になるのかで扱っています。請求したあとの残高の追い方は、水産仲卸の売掛金|請求したあと、残高を誰がどう追うかです。入金予定日を過ぎても来ないときの追い方は、水産仲卸の未入金|入金予定日を過ぎても来ないとき、次に何を見て追うかにあります。先に入った金の当て先は、水産仲卸の前受け|先に入った金を、どの売上に当てるかです。卸への支払い日と得意先からの入金日のずれは、水産仲卸の支払サイト|卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているかです。あちらは掛けの理由、売掛残高、未入金、前受け、支払サイトです。この記事で見るのは、どれでもありません。得意先ごとの掛け上限を、誰が何を見て止めているかです。
掛け限度を残し、残高や期限切れと混ぜない、です。人が雑だから混ざるのではありません。掛け限度と、売掛残高と、期限切れは、別の欄です。どれか一方だけを見ていると、止めの判断は追えません。現場で困るのは、限度と残高と期限切れが同じ一行に乗ることです。欄を分けると、見え方が分かれます。
得意先ごとの掛け上限を、誰が何を見て止めているか、がこの作業です。見るのは、掛け限度と、売掛残高と、期限切れです。掛け限度は、その得意先に掛けてよい上限です。売掛残高は、いま残っている請求の合計です。期限切れは、売掛残高のうち、入金予定日を過ぎた分です。止めの判断は、掛け限度と売掛残高を見ます。期限切れだけを掛け限度の代わりにはしません。帳場が「今日も止めが要るか」と言っても、事務が三つの欄を持っていなければ、限度と残高と期限切れが同じ一行に見えます。
数字で見ます。例Aです。掛け限度は300,000円です。300,000円は上限で、掛け限度の欄です。売掛残高は240,000円です。240,000円は残高で、限度ではありません。うち期限切れは60,000円です。60,000円は期限切れで、残高のうち予定日を超えた分です。限度でも、残高全体でもありません。使える余地は、300,000−240,000=60,000円です。60,000円は余地です。期限切れの60,000円と同じ数字でも、文言で区別します。余地は限度マイナス残高です。期限切れは残高の内訳です。止めの判断は、限度と残高を見ます。期限切れだけを限度に見立てて止めません。
別の得意先も数字で置きます。例Bです。掛け限度は150,000円です。150,000円は掛け限度です。残高は150,000円です。150,000円は残高です。期限切れは0円です。余地は、150,000−150,000=0円です。限度と残高が同じなので、余地は0円です。例Aの掛け限度300,000円と、例Bの掛け限度150,000円を足すと450,000円です。300,000+150,000=450,000です。450,000円を、今日の一行にはまとめません。得意先が違う組は、別のまま残します。例Aの期限切れ60,000円を、例Bの一行に足しません。例Bの期限切れ0円と、例Aの期限切れ60,000円を、一つの期限切れの行にもまとめません。組ごとに、掛け限度、残高、期限切れを残します。
同じ60,000円が、例Aでは二度出てきます。一度は余地の60,000円です。もう一度は期限切れの60,000円です。数字は同じでも、意味は違います。余地は、掛け限度300,000円から売掛残高240,000円を引いた分です。期限切れは、売掛残高240,000円のうち、予定日を過ぎた内訳です。止めの判断で見るのは、限度対残高です。期限切れだけを限度に見立てて止めません。60,000円という数字が出てきたら、余地なのか期限切れなのかを、文言で毎回分けます。
判断のポイントは、掛けの理由を説明することではありません。売掛残高の追い方の再説にも入りません。未入金の追い方の再説にも入りません。前受けの当て先にも入りません。見るのは、掛け限度、売掛残高、期限切れの三つです。この三つが見えていれば足ります。例Aの300,000円と、例Bの150,000円を足した450,000円を、「今日の一行」にはしません。例Aの期限切れ60,000円と例Bを一つの期限切れ側に寄せることもしません。組は分けたままです。
240,000円の売掛残高を、掛け限度の欄に書いてしまうと、上限300,000円側の見え方が崩れます。売掛残高は、いま残っている請求の合計です。掛け限度は、掛けてよい上限です。残すのは、掛け限度です。残高の欄で掛け限度の欄を上書きしません。例Aでは、300,000円は掛け限度、240,000円は売掛残高です。例Bでは、150,000円は掛け限度でもあり残高でもありますが、欄は分けます。どちらも、残高で掛け限度の欄を上書きしません。240,000円を掛け限度の金額としては使いません。欄の名前を入れ替える話でもありません。
期限切れ60,000円だけで掛け限度の代わりにすると、上限300,000円の欄が見えなくなります。逆に、掛け限度300,000円だけで期限切れの欄を上書きすると、期限切れの欄が見えなくなります。残すのは、掛け限度と期限切れの二つです。どちらかで上書きしません。例Aでは、60,000円は期限切れとしても余地としても現れます。同じ数字でも、文言で欄を分けます。例Bでは、期限切れは0円、余地も0円です。数字は同じでも、期限切れは残高の内訳、余地は限度マイナス残高です。止めの判断は、限度と残高を見ます。期限切れだけを掛け限度の代わりにはしません。掛け限度として残す、です。欄は分けたままです。
掛け限度・残高・期限切れが、別の欄で見えるか、が最後の確認です。掛け限度300,000円だけが合っていても、売掛残高240,000円と期限切れ60,000円が見えなければ、止めの判断は追えていません。売掛残高240,000円だけが見えて、掛け限度と期限切れの欄が分かれていなくても、足りません。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
例Aでは、掛け限度300,000円、売掛残高240,000円、うち期限切れ60,000円、使える余地60,000円が並んでいるかです。余地の60,000円と期限切れの60,000円は、同じ数字でも欄を分けます。300,000円を残高としては使いません。240,000円を掛け限度としては使いません。60,000円の期限切れを掛け限度の代わりにもしません。例Bでは、掛け限度150,000円、残高150,000円、期限切れ0円、余地0円が並んでいるかです。150,000円は掛け限度でもあり残高でもありますが、欄は分けます。判断のポイントは、メモの枚数ではありません。三つの欄が、得意先ごとに見えるかです。例Aの300,000円と例Bの150,000円を、一つの掛け限度の行にまとめません。450,000円を今日の一行としては読みません。例Aの期限切れ60,000円を例Bと一つの行にもまとめません。300,000円を残高としては読みません。240,000円を掛け限度としては読みません。
残高の追い方や、未入金の追い方には入りません。見るのは、掛け限度、売掛残高、期限切れの三つです。この三つが見えていれば、掛け限度を、残高や期限切れに混ぜずに答えられます。市場ごとの掛け限度の正しさにも入りません。自店の三つの欄です。
全得意先の掛け限度台帳も、止め判断の一覧も、あとです。まずは、今日見る一件の得意先だけを置きます。
この五つのあとで、掛け限度は残高とも期限切れとも分かれて見えます。どれか一方の欄だけを追う状態からは、離れます。残高や未入金の再説には入りません。
掛け限度と残高と期限切れの分け方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
前受けと売掛の入金を混ぜない。先に入った金をどの売上に当てるかを、検算できる数字と合わせて整理します。請求後の当て先や残高の話ではなく、前受けの置き場所だけを見ます。
廃棄の数量と理由を在庫減と売上減に混ぜない。売れ残って捨てた分を帳面のどこで落とすかを、検算できる数字と合わせて整理します。歩留まりや返品の話ではなく、廃棄の置き場所だけを見ます。
水産仲卸では、卸への支払サイトと得意先からの回収サイトが別の日数で動きます。残高や未入金の話ではなく、回収サイトと支払サイトの差を残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。