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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の支払サイト|卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているか

水産仲卸では、卸への支払サイトと得意先からの回収サイトが別の日数で動きます。残高や未入金の話ではなく、回収サイトと支払サイトの差を残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。

約8分 いちばのみらい編集部

得意先ごとの売掛残高は、水産仲卸の売掛金|請求したあと、残高を誰がどう追うかで扱っています。卸への支払いが残っている分は、水産仲卸の買掛金|卸への支払いが残っている分を、誰が何を見て追うかです。入金予定日を過ぎた分は、水産仲卸の未入金|入金予定日を過ぎても来ないとき、次に何を見て追うかにあります。完納奨励金の残し方は、水産仲卸の完納奨励金|期限内に完納したとき戻る奨励金を、請求と入金のどこに残すかです。掛けの是非は、仲卸はなぜ「利息を取らない銀行」になるのかで扱っています。あちらは残高、未入金、奨励金、掛けのリスクです。この記事で見るのは、日数だけです。卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているかです。

回収サイトと支払サイトの差を残す、です。人が雑だからずれるのではありません。卸への支払いまでの日数と、得意先からの入金までの日数は、別の欄です。どちらか一方だけを見ていると、ずれの日数は追えません。現場で困るのは、支払う日と入る日が同じ表に混ざることです。差を残すと、見え方が分かれます。

卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているか

卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているか

卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているか、がこの作業です。見るのは、支払サイトと、回収サイトと、その差です。支払サイトは、仕入を起点に、卸への支払い日までの日数です。回収サイトは、売上を起点に、得意先からの入金日までの日数です。差は、回収サイトから支払サイトを引いた日数です。残高の合計でも、未入金の件数でもありません。帳場が「今月も同じタイミング」と言っても、事務が三つの欄を持っていなければ、30日と45日が同じ一行に見えます。

数字で見ます。例Aです。支払サイトは30日です。30日は支払サイトです。回収サイトは45日です。45日は回収サイトです。差は15日です。45−30=15です。15日は差です。30日を回収サイトとしては使いません。45日を支払サイトとしては使いません。15日を、どちらかのサイトの欄としては使いません。三つの数字は、三つの欄に残します。

別の組も数字で置きます。例Bです。支払サイトは20日です。20日は支払サイトです。回収サイトは35日です。35日は回収サイトです。差は15日です。35−20=15です。15日は差です。例Aの差も15日、例Bの差も15日です。数字は同じでも、組は別です。例Aの30日・45日・15日と、例Bの20日・35日・15日を、一つの行にまとめません。15日が二つあるからといって、どちらかの差で上書きしません。組ごとに、支払サイト・回収サイト・差を残します。

仕入日を起点に置くと、間隔が見えます。例Aなら、仕入の日を0日とします。卸への支払い予定は、そこから30日後です。同じ起点で、得意先からの入金予定が45日後なら、支払予定と入金予定のあいだは15日です。この15日が差です。例Bなら、支払予定は20日後、入金予定は35日後、あいだはやはり15日です。起点の置き方は店ごとに違います。ここで断定するのは、三つの欄の分け方だけです。何日が正しいか、どの市場が何日か、といった決めつけはしません。

判断のポイントは、資金の全体像を描くことではありません。残高の一覧の作り方の再説にも入りません。未入金の追い方の再説にも入りません。完納奨励金の条件にも、掛け売りの是非にも入りません。見るのは、支払サイト、回収サイト、差の三つです。この三つが見えていれば足ります。例Aの15日と、例Bの15日を足した30日を、「今日の一行」にはしません。30日+20日や、45日+35日も、今日の一行にはしません。組は分けたままです。

回収サイトで支払サイトを上書きしない

45日の回収サイトを、30日の支払サイトの欄に書いてしまうと、支払サイトが見えなくなります。逆に、30日だけで回収サイトの欄を上書きすると、回収サイトが見えなくなります。残すのは、支払サイトと回収サイトの二つです。どちらかで上書きしません。例Aでは、30日は支払サイトの欄、45日は回収サイトの欄です。例Bでは、20日は支払サイトの欄、35日は回収サイトの欄です。欄の名前を入れ替える話でもありません。

差の日数を、どちらかのサイトの欄に足さない

15日は差です。30日の欄に15を足して45にする計算は、検算としては使えますが、欄としては使いません。差の15日を、支払サイトの欄に足すと、支払サイトが45日に見えます。回収サイトの欄に足すと、回収サイトが60日に見えます。どちらも、この記事で追っている三つの欄ではありません。差は、差の欄に置きます。例Aの15日を、例Bの支払サイト20日に足しません。例Bの15日を、例Aの回収サイト45日に足しません。差は組ごとに、別の欄のままです。

回収サイト・支払サイト・差が、別の欄で見えるか

回収サイト・支払サイト・差が、別の欄で見えるか、が最後の確認です。支払サイト30日だけが合っていても、回収サイト45日と差15日が見えなければ、ずれは追えていません。差15日だけが見えて、どちらのサイトから来たかが見えなくても、足りません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

回収サイト・支払サイト・差が、別の欄で見えるか

  1. 回収サイトと支払サイトの差を残す
  2. 卸への支払い日と、得意先からの入金日は何日ずれているか
  3. 回収サイト・支払サイト・差が、別の欄で見えるか

例Aでは、支払サイト30日、回収サイト45日、差15日が並んでいるかです。30日は支払サイト、45日は回収サイト、15日は差です。例Bでは、支払サイト20日、回収サイト35日、差15日が並んでいるかです。20日は支払サイト、35日は回収サイト、15日は差です。判断のポイントは、メモの枚数ではありません。三つの欄が、組ごとに見えるかです。例Aの15日と例Bの15日を、一つの差の欄にまとめません。30日を回収サイトとしては読みません。45日を支払サイトとしては読みません。

残高の追い方や、未入金の追い方には入りません。見るのは、支払サイト、回収サイト、差の三つです。この三つが見えていれば、卸への支払い日と得意先からの入金日のずれを、どちらかのサイトに混ぜずに答えられます。市場ごとのサイトの正しさにも入りません。自店の三つの欄です。

小さく始めるなら

全仕入先の一覧も、全得意先の一覧も、あとです。まずは、今日見る一件の組だけを置きます。

  1. 支払サイトを書き出します。例Aなら30日です。30日は支払サイトです。
  2. 回収サイトを横に置きます。例Aなら45日です。45日は回収サイトです。支払サイトの欄は上書きしません。
  3. 差を出します。45−30が15日かです。15日は差です。どちらかのサイトの欄には足しません。
  4. 別の組があるなら、例Bとして分けます。支払サイト20日、回収サイト35日、差15日です。例Aの15日と同じ行にしません。
  5. 30日+20日や、45日+35日を、今日の一行にまとめません。組ごとに三つの欄を残します。

この五つのあとで、差は支払サイトとも回収サイトとも分かれて見えます。どちらか一方の日数だけを追う状態からは、離れます。残高や未入金の再説には入りません。

支払サイトと回収サイトの差の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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