水産仲卸の相殺|同じ相手に売りも買いもあるとき、相殺した残だけを請求・支払に残すには何が要るか
水産仲卸では、同じ相手に売りも買いもあることがあります。売掛と買掛の相殺前後を混ぜず、残額の根拠を残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。残高追いではありません。
水産仲卸では、同じ相手に売りも買いもあることがあります。売掛と買掛の相殺前後を混ぜず、残額の根拠を残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。残高追いではありません。
同じ相手に、売りも買いもあることがあります。渡した分の売掛と、仕入れた分の買掛が、同じ名前で並びます。得意先ごとの売掛残高は、水産仲卸の売掛金|請求したあと、残高を誰がどう追うかで扱っています。仕入先ごとの買掛残高は、水産仲卸の買掛金|卸への支払いが残っている分を、誰が何を見て追うかです。あちらは残高の追い方です。この記事で見るのは、相殺の残です。同じ相手に売りも買いもあるとき、相殺した残だけを請求・支払に残すには何が要るかです。
売掛と買掛の相殺前後を混ぜない、です。人が雑だから残が見えなくなるのではありません。相殺前の売掛、相殺前の買掛、相殺額、残は、別の欄です。残だけを先に書くと、根拠が見えません。同じ市場の相手が、得意先でもあり仕入先でもある、ということは起きます。残す作業は、二つの残高を一つの残にまとめる前に、四つの欄を置いておくことです。
同じ相手に売りも買いもあるとき、相殺した残だけを請求・支払に残すには何が要るか、がこの作業です。要るのは、相殺前の売掛、相殺前の買掛、相殺額、残の四つです。残の一行だけではありません。帳場が「差し引きでいくら」と言っても、事務が四つの欄を持っていなければ、あとから3万3千円の根拠が割れます。
数字で見ます。相手Aについて、相殺前の売掛は8万4千円、相殺前の買掛は5万1千円です。相殺額は5万1千円です。相殺前の買掛5万1千円と、相殺額5万1千円は、同じ数字でも別の欄です。残は売掛として3万3千円です。8万4千円−5万1千円=3万3千円です。8万4千円は相殺前の売掛です。3万3千円は、今出す請求に残す分です。5万1千円を請求の金額としては使いません。
相手Bも数字で置きます。相殺前の売掛は2万6千円、相殺前の買掛は4万2千円です。相殺額は2万6千円です。残は買掛として1万6千円です。4万2千円−2万6千円=1万6千円です。1万6千円は、今の支払に残す分です。Aの3万3千円と、Bの1万6千円は別の相手です。二つの残を足した4万9千円を、Aの一行にまとめません。
判断のポイントは、資金繰りの全体を見ることではありません。自店で、その相手の相殺前と相殺額と残が、四つの欄で見えるようにします。入金1行をどの請求に当てるか、出金1行をどの買掛に当てるかには入りません。相殺額5万1千円は、口座から出た1行ではありません。通帳の当て先にはしません。仕入の仕切突合にも入りません。見るのは、売りと買いの相殺です。
相殺前の売掛8万4千円を、そのまま今出す請求に書くと、相殺額5万1千円が見えません。相殺前の買掛5万1千円を、そのまま今の支払に書くと、残の3万3千円と割れます。残すのは、相殺前と相殺額と残です。売掛や買掛をなかったことにする話ではありません。
Aの残3万3千円と、Bの残1万6千円は、相手が違います。事務所の合計4万9千円だけを見ても、Aに何を請求するかは分かりません。残額の根拠は、相手ごとの四つの欄です。合計は、そのあとで足ります。Aの相殺とBの相殺は、別の根拠です。一つの相殺表に、相手を混ぜて足しません。
残額の根拠が、一行で見えるか、が最後の確認です。残の3万3千円だけが合っていても、相殺前の8万4千円と相殺額の5万1千円が見えなければ、根拠は見えていません。8万4千円だけが見えても、残は見えていません。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
3万3千円は残です。8万4千円は相殺前です。同じ相手でも、請求に書くのは3万3千円です。判断のポイントは、相殺のメモの枚数ではありません。相手Aなら、相殺前の売掛8万4千円、相殺前の買掛5万1千円、相殺額5万1千円、残3万3千円が並んでいるかです。3万3千円だけが見えると、根拠は見えていません。Bの1万6千円は、Aの行には置きません。Bは相殺前の売掛2万6千円、相殺前の買掛4万2千円、相殺額2万6千円、残1万6千円です。2万6千円は相殺前の売掛でもあり、相殺額でもあります。欄は二つです。
値引きや返品の、次の期間の請求には入りません。見るのは、相殺前残高、相殺額、残だけを請求・支払に残すことです。残高の追い方の手順にも入りません。仕切の数量や単価にも入りません。売りと買いの四つの欄だけを見ます。相殺前の売掛、相殺前の買掛、相殺額、残です。この四つが見えていれば、残額の根拠としては足ります。それ以外の欄は、残額の根拠には足しません。四つの外は見ません。
全得意先の相殺表も、月次の資金表も、あとです。まずは、今日売りも買いもある相手だけを見ます。
この五つのあとで、残額の根拠は相手ごとに見えます。残の数字だけを追う状態からは、離れます。売掛の追い方や、買掛の追い方の手順には入りません。
売掛と買掛の相殺の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
水産仲卸では、納品書に書いた数量・単価と、あとから出す請求がずれることがあります。納品時点の控えと今出す請求の差分を残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。
水産仲卸では、取引した日と伝票に書いた日と届けた日がずれることがあります。日付が食い違ったとき、請求・仕入の基準日をどれにするかを残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。締日や都度請求の話ではありません。
水産仲卸では、計ってから値段が決まる取引で、確定した単価を請求にどう残すかが分かれます。計量前の仮と計量後の確定単価を混ぜず、請求に残す確定値を決める見方を、検算できる数字と合わせて整理します。出荷あとの値引きや、符丁の話ではありません。