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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の軽減税率|鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すか

水産仲卸では、鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざることがあります。税区分の混在を明細で分けて残す見方を、検算できる数字と合わせて整理します。仕訳前5データや箱代の話ではありません。

約8分 いちばのみらい編集部

鮮魚の行は軽減税率の8%、加工や送料の行は10%、ということが同じ伝票に載ることがあります。合計の税込だけを先に合わせると、8%の税額と10%の税額がどこに残ったか見えなくなります。仕訳の前に整えるデータの話は、水産仲卸の会計は仕訳の前が重要|入力前に整える5つのデータで扱っています。あちらは入力前の整え方です。箱代が魚代とは別に立つ話は、水産仲卸の箱代|魚代とは別に立つ箱代を、請求で見失わないです。納品書の数量・単価とあとから出す請求がずれる話は、水産仲卸の納品書|納品書に書いた数量・単価と、あとから出す請求がずれるとき、何を正とするかです。この記事で見るのは、どれでもありません。鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すかです。

税区分の混在を明細で分けて残す、です。人が雑だから税率が混ざるのではありません。同じ伝票でも、8%の行と10%の行は別の明細です。税込合計の一行に寄せると、本体と税額の役割が見えなくなります。

鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すか

鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すか

鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すか、がこの作業です。残すのは、税込合計の一行だけではありません。鮮魚の本体・8%の税額・税込と、加工や送料の本体・10%の税額・税込を、別の明細に分けて置きます。伝票の合計は、分けたあとに足します。先に税込合計だけを書いて、内訳を後から当てはめません。

数字で見ます。同じ伝票に、鮮魚と送料が載っているとします。鮮魚の本体は4万円です。4万円は本体です。8%の税額は3,200円です。4万円×0.08=3,200円です。税込は4万3,200円です。4万円+3,200円=4万3,200円です。送料の本体は2,000円です。2,000円は本体です。10%の税額は200円です。2,000円×0.10=200円です。税込は2,200円です。2,000円+200円=2,200円です。本体の合計は4万2,000円です。4万円+2,000円=4万2,000円です。税額の合計は3,400円です。3,200円+200円=3,400円です。税込の合計は4万5,400円です。4万3,200円+2,200円=4万5,400円です。4万2,000円+3,400円=4万5,400円でもあります。4万5,400円は税込合計です。4万2,000円は本体合計です。3,400円は税額合計です。同じ伝票でも、役割は三つです。

別の伝票も数字で置きます。鮮魚の本体が2万5千円なら、8%の税額は2,000円です。2万5千円×0.08=2,000円です。税込は2万7千円です。2万5千円+2,000円=2万7千円です。加工の本体が5,000円なら、10%の税額は500円です。5,000円×0.10=500円です。税込は5,500円です。5,000円+500円=5,500円です。先の伝票の8%税額3,200円と、この伝票の8%税額2,000円は、数字は足せば5,200円になります。3,200円+2,000円=5,200円です。それでも、5,200円を一つの8%税額の行にはしません。伝票が違えば、明細も別です。先の10%税額200円と、この伝票の10%税額500円も、足せば700円です。200円+500円=700円です。700円も、一つの10%税額の行にはしません。伝票をまたいで税額だけをまとめると、どの伝票のどの本体に付いていたかが見えなくなります。

判断のポイントは、何が8%で何が10%かの品目一覧を覚えることではありません。インボイスの一般的な説明にも入りません。仕訳前に整える五つのデータの再説にも、箱代の費目の再説にも、納品書と請求の数量・単価の差分の再説にも入りません。自店で、同じ伝票の中の8%行と10%行が、別の明細として見えるようにします。見るのは、税区分の混在を明細で分けて残すことです。本体、税額、税込の三つが、税率ごとに分かれていれば足ります。それ以外の欄は、この記事では扱いません。

税込合計の一行で、明細を上書きしない

税込合計4万5,400円だけを伝票に書いて、鮮魚の本体4万円や送料の本体2,000円を見えなくすると、8%の税額3,200円と10%の税額200円の置き場がなくなります。4万5,400円は税込合計です。4万円は鮮魚の本体です。2,000円は送料の本体です。同じ金額を、別の役割に使いません。税込合計の行で、8%の明細と10%の明細を上書きしません。残すのは、分けた明細です。伝票をなかったことにする話ではありません。

8%の税額と10%の税額を、一つの税額行にしない

3,200円は8%の税額です。200円は10%の税額です。二つの税額を足した3,400円は、税額合計としては見えます。それでも、3,400円を一つの「税額」の行だけにすると、8%と10%の区別が見えなくなります。3,200円の行と200円の行は、別のまま置きます。別伝票の2,000円(8%税額)や500円(10%税額)を、この伝票の税額行に足すこともしません。税率が違う税額は、別の明細です。

8%行と10%行が、別の明細で見えるか

8%行と10%行が、別の明細で見えるか、が最後の確認です。税込合計4万5,400円だけが合っていても、鮮魚の本体4万円と送料の本体2,000円が見えなければ、税区分は見えていません。税額合計3,400円が見えても、3,200円と200円に分かれていなければ、一行としては足りません。別伝票の税込2万7千円や税込5,500円を、この伝票の行に足してあると、伝票の境界も残っていません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

8%行と10%行が、別の明細で見えるか

  1. 税区分の混在を明細で分けて残す
  2. 鮮魚8%と加工・送料10%が同じ伝票に混ざるとき、何を残すか
  3. 8%行と10%行が、別の明細で見えるか

判断のポイントは、税率メモの枚数ではありません。鮮魚の本体4万円・8%税額3,200円・税込4万3,200円と、送料の本体2,000円・10%税額200円・税込2,200円が、役割の違う明細で並んでいるかです。4万5,400円の一行だけが見えると、税区分は見えていません。本体合計4万2,000円と税額合計3,400円だけが見えても、8%と10%の行が分かれていなければ足りません。別伝票の8%税額2,000円を、この伝票の3,200円の行に足しません。同じ8%でも、伝票が違えば明細は別のままです。5,200円という足し算は、どちらの伝票の8%税額でもありません。700円という足し算も、どちらの伝票の10%税額でもありません。

箱代の費目や、納品控えと請求の数量差には入りません。見るのは、同じ伝票の中の税区分です。仕訳の入力画面の話にも入りません。

小さく始めるなら

全得意先の税率マスタも、品目ごとの8%・10%一覧も、あとです。まずは、今日同じ伝票に8%と10%が混ざった一枚だけを見ます。

  1. 鮮魚など8%の行の、本体、税額、税込を書き出します。本体4万円、税額3,200円、税込4万3,200円です。
  2. 加工や送料など10%の行の、本体、税額、税込を横に置きます。本体2,000円、税額200円、税込2,200円です。
  3. 本体合計、税額合計、税込合計を足します。4万2,000円、3,400円、4万5,400円です。
  4. 税込合計の一行で、8%の明細と10%の明細を上書きしません。
  5. 別伝票の税額(たとえば8%の2,000円や10%の500円)を、この伝票の税額行に足しません。伝票ごとに、8%行と10%行を別の明細のまま残します。

この五つのあとで、税率の違う行は、明細で分かれて見えます。税込合計だけに寄せる状態からは、離れます。品目一覧の暗記や、仕訳科目の整理には入りません。残すのは、同じ伝票の中の税区分の分け方です。

同じ伝票に混ざる税区分の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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