水産仲卸の仕入運賃|産地や他市場から品を運んでもらったとき、仕入値と分けて残す
水産仲卸で産地や他市場から品を運んでもらったとき、運賃を品の仕入値や得意先への配送料と混ぜず、どの仕入にかかったか、誰に払うか、仕入値に載せて見るのか別に見るのかを分けて残す見方を整理します。
水産仲卸で産地や他市場から品を運んでもらったとき、運賃を品の仕入値や得意先への配送料と混ぜず、どの仕入にかかったか、誰に払うか、仕入値に載せて見るのか別に見るのかを分けて残す見方を整理します。
地元の市場にない品を、他市場の卸や産地から取り寄せることがあります。品は運送業者のトラックで届き、その運び代が仕入運賃です。仕入運賃は、自社が品を仕入れるためにかかったお金で、自社が払う側に立ちます。ところが帳面を開くと、運賃が品の仕入値に足されて一つの金額になっていて、仕切書の仕入値と合わなかったり、運賃がどの仕入の分なのか書かれていなかったりします。得意先の代わりに払った運賃は、水産仲卸の立替金|得意先の代わりに運賃や他店の品代を払ったとき、自社の売上と何を分けて残すかです。あとで得意先から戻してもらうお金で、自社の仕入にかかった運賃とは別物です。得意先に品を出すときの箱代や氷代は、水産仲卸の箱代|魚代とは別に立つ箱代を、請求で見失わないです。売る側で得意先に請求するお金の話で、ここでは入りません。その日の仕入と売上の差の見方は、水産仲卸の粗利|その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのかです。粗利の考え方の話には広げません。届いた仕切書の数量・単価・手数料を仕入帳と突き合わせる話は、水産仲卸の仕切書|届いた数量・単価・手数料を、仕入帳のどこと突き合わせるかです。仕切書の照合そのものではなく、仕切書の外で生まれる運賃の残し方を見ます。この記事で見るのは、産地や他市場から品を運んでもらったときの運賃を、品の仕入値と分けてどう残すかです。
仕入にかかった運賃は品の仕入値や得意先への配送料と混ぜず、どの仕入(仕切書)にかかった運賃か、誰に払う運賃か、品の仕入値に載せて見るのか別に見るのかの三つを分けて残す、です。人が雑だから混ざるのではありません。品と運賃は同じ日に同じトラックで届くので、受けた人は「サワラ1箱、運賃込みでいくら」と一続きで覚えます。仕入値と運賃を足した額は、そのサワラにかかったお金として間違ってはいません。けれども、足した額だけが帳面に残っていると、仕切書の仕入値と合わず、運送業者への支払がどの仕入の分なのかも追えません。仕入値は品そのものの代金で、仕入先に払います。運賃は品を運んでもらった代金で、運んだ運送業者か、運賃を仕切書に載せてきた仕入先に払います。仕入値と運賃の合計は、この二つを足して見るための額で、どちらか一方の金額ではありません。得意先に請求する配送料は、自社が品を届けた分として得意先から受け取るお金で、仕入運賃とは払う向きが逆です。
産地や他市場から品を運んでもらったときの運賃を、品の仕入値と分けてどう残すか、がこの作業です。見るのは、運賃をいくらにするかでも、どの運送業者を選ぶかでもありません。自社の仕入帳で、仕入値の行と運賃の行が分かれ、運賃の行にどの仕切書の分かと払い先が書かれ、その運賃を仕入値に載せて見るのか別に見るのかが読めるかです。受けた人が「卸Fのサワラは運賃込みで考えている」と覚えていても、帳面に書かれていなければ、月末には誰にも分かりません。
数字で見ます。2026-10-23の朝、自社は他市場の卸Fからサワラ1箱を仕入れました。卸Fから届いた仕切書の番号はF-62835で、サワラ1箱の仕入値は23,870円です。サワラは産地の運送業者のトラックで自社まで運ばれ、その運賃1,760円は、自社が運送業者に払います。卸Fの仕切書F-62835には、運賃は載っていません。
仕入帳には、行を二つ立てます。一つめは仕入値の行で、卸F、仕切書F-62835、サワラ1箱、仕入値23,870円です。この23,870円は、自社が卸Fに払う品の代金で、運賃は入っていません。二つめは運賃の行で、仕切書F-62835の分、払い先は運送業者、運賃1,760円と書きます。この1,760円は、自社がサワラを運んでもらった代金で、卸Fに払うお金でも、得意先から受け取るお金でもありません。
自社は、このサワラ1箱にかかったお金を、仕入値に運賃を載せて見ることにしています。運賃の行に「仕入値に載せて見る」と書き添えます。そのとき見る額は、仕入値と運賃の合計で、23,870+1,760=25,630円です。25,630円は仕入値と運賃の合計で、仕入値でも運賃でもありません。仕入帳の仕入値の行は23,870円のままにしておき、合計25,630円は見るための額として運賃の行の横に添えます。検算は、仕入値と運賃の合計25,630円から運賃1,760円を引くと仕入値23,870円になり、仕切書F-62835の仕入値と合います。
運賃を仕入値に載せずに別に見る店もあります。そのときも、運賃の行は同じように立て、「別に見る」と書きます。合計は添えず、サワラ1箱にかかったお金は仕入値23,870円で見て、運賃1,760円は運賃の行で追います。どちらで見るかを決めるのは自社で、会計上の扱いは税理士に確認してください。
判断のポイントは、運賃の高い安いや、運送の手配の仕方ではありません。立替金、箱代、粗利の考え方、仕切書の照合の話にも入りません。見るのは、仕入値と運賃を一つの金額にまとめず、どの仕切書の運賃か、誰に払うか、仕入値に載せて見るのか別に見るのかが、自社の仕入帳で読めることです。
悪い例を一つ見ます。自社の事務が、仕入帳に「卸F サワラ1箱 25,630円」と一行だけ書いたとします。自社がこのサワラにかけたお金としては合っています。けれども、この書き方では、25,630円が卸Fへの仕入値に見えます。仕切書F-62835と突き合わせると、仕入値23,870円と合わず、差の1,760円が何なのか、仕入帳のどこにも出てきません。月末に運送業者から運賃の請求が届いても、その中の1,760円がこのサワラの分だと読めず、運賃を二度数えたり、払い漏れに気づかなかったりします。仕入値23,870円の行と、運賃1,760円の行は、分けて書きます。
得意先に品を届けて請求する配送料は、自社が得意先から受け取るお金です。仕入運賃は、自社が運送業者や仕入先に払うお金です。二つを同じ「運賃」の欄にまとめると、受け取ったお金と払ったお金が一つの列に並び、向きが逆に読めます。仕入運賃1,760円を配送料の欄に書くと、自社が得意先から1,760円を受け取ったように見えてしまいます。仕入運賃は仕入帳の運賃の行に、得意先に請求する配送料は売りの側に、それぞれ書きます。
仕切書・運賃の払い先・仕入値との分け方が、別の行で見えるか、が最後の確認です。仕入値と運賃の合計が合っていても、運賃の行に仕切書F-62835が書かれていなければ、1,760円がどの仕入の運賃なのか読めません。払い先がなければ、運送業者に払うのか、卸Fに払うのか分かりません。仕入値に載せて見るのか別に見るのかがなければ、あとで見た人が、サワラ1箱にかかったお金を23,870円と読むのか25,630円と読むのか迷います。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
例では、仕入帳に、仕入値の行として卸F、仕切書F-62835、サワラ1箱、仕入値23,870円があり、運賃の行として仕切書F-62835の分、払い先は運送業者、運賃1,760円、「仕入値に載せて見る」があり、仕入値と運賃の合計25,630円が添えられているかです。判断のポイントは、合計が合うかどうかではありません。仕切書、運賃の払い先、仕入値との分け方が、役割の違う行で読めるかです。
過去の仕入の洗い直しも、仕入帳の様式の作り替えも、あとです。まずは、今日運んでもらった仕入一件だけを置きます。
この五つで、仕切書F-62835のサワラ1箱は、どの仕入の運賃か、誰に払うか、仕入値との分け方が別々の行で読めるようになります。
仕入にかかった運賃の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
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