水産仲卸の自家消費|店の品を店主や家族が持ち帰ったときや、まかないに使ったとき、売上や廃棄と何を分けて残すか
店の品を店主や家族が持ち帰ったときや、まかないに使ったときに、その自家消費を売上・廃棄・サービス品と混ぜず、品・数量・仕入値・日付・誰が使ったかを別の行で追える見方を整理します。
店の品を店主や家族が持ち帰ったときや、まかないに使ったときに、その自家消費を売上・廃棄・サービス品と混ぜず、品・数量・仕入値・日付・誰が使ったかを別の行で追える見方を整理します。
店の品を、店主が家に持ち帰ったり、店主の家族の夕飯に回したり、まかないに使ったりする日があります。売ってはいないので、売上の紙には出てきません。捨ててもいないので、廃棄の紙にも出てきません。ところが帳面を開くと、その分が何も書かれないまま在庫から消えていて、棚卸の日に数が足りないように見えたり、廃棄の欄にまとめて書かれていて、捨てた量が多く見えたりします。得意先に無償で出した品は、水産仲卸のサービス品|得意先に出したサービス品を、売上や値引きとどう分けて残すかです。得意先に渡した品の話で、自分たちで使った分ではありません。売れ残って捨てた分は、水産仲卸の廃棄|売れ残って捨てた分を、帳面のどこで落とすかです。捨てた品の話で、食べたり使ったりした品ではありません。棚卸で帳簿と実在庫がずれたときは、水産仲卸の棚卸|棚卸で帳簿と実在庫がずれたとき、何を分けて残すかです。ずれが見つかったあとの話で、使った日に書く話ではありません。その日の仕入と売上の差の見方は、水産仲卸の粗利|その日の仕入と売上の差がなぜ夜まで分からないのかです。粗利の出し方そのものではありません。仕切書が届く前の仮の仕入額は、水産仲卸の仕切書未着|品は入って売ったのに卸や荷主から仕切書がまだ届かないとき、仕入をどう分けて残すかです。仕入の額がまだ決まっていない話ではありません。どれも近い場所にありますが、ここでは深掘りしません。この記事で見るのは、店の品を店主や家族が持ち帰ったときや、まかないに使ったとき、売上や廃棄と何を分けて残すかです。
自家消費を売上・廃棄・サービス品のどれとも混ぜず、品・数量・仕入値・日付・誰が使ったかを別に残す、です。人が雑だから混ざるのではありません。持ち帰る量は一度に少しで、急いでいる朝や片付けの最中に起きます。紙に書く場所が決まっていなければ、何も書かないか、近い欄に書くしかありません。けれども、売上は得意先に売って代金を受け取る分、廃棄は売れずに捨てた分、サービス品は得意先に無償で渡した分です。自家消費は、そのどれでもなく、店の品を自分たちで使った分です。売上の行には入らず、廃棄の行にも入らず、自家消費の行として残します。
店の品を店主や家族が持ち帰ったときや、まかないに使ったとき、売上や廃棄と何を分けて残すか、がこの作業です。見るのは、持ち帰ってよいかどうかでも、店の中の決まりの良し悪しでもありません。帳面で、売上の行と、廃棄の行と、自家消費の行が分かれ、自家消費の行に品・数量・仕入値・日付・誰が使ったかが書かれているかです。店主が「キンメを二つ持って帰った」と覚えていても、帳面に自家消費の行がなければ、あとで在庫の数を数えたときに、足りない分がどこへ行ったのか答えられません。
数字で見ます。2026-10-20の朝、自店はキンメダイを11尾仕入れました。仕入値は1尾2,380円で、仕入額は11×2,380=26,180円です。この日、得意先に9尾を1尾3,150円で売り、売上は9×3,150=28,350円です。残りの2尾は、店主が店主の家族の分として持ち帰りました。
帳面では、11尾を二つの行に分けます。一つめは売上の行で、キンメダイ9尾、売上28,350円です。持ち帰った2尾は、この売上の行には入れません。二つめは自家消費の行で、日付2026-10-20、品のキンメダイ、数量2尾、仕入値4,760円、誰が使ったか「店主の家族の分」を書きます。仕入値は2×2,380=4,760円です。自家消費の行では、在庫の行き先を仕入値で追います。
数の検算は、売った9尾と自家消費の2尾で、9+2=11尾です。仕入値の検算は、売った9尾の仕入値9×2,380=21,420円と、自家消費の行の仕入値4,760円で、21,420+4,760=26,180円となり、仕入額と合います。仕入額26,180円は仕入の行の数字、21,420円は売った9尾の仕入値、4,760円は自家消費の行の仕入値です。
まかないに使ったときも、同じ自家消費の行に書きます。誰が使ったかの欄には「まかない」と書き、店主の家族の分とは書き分けます。店主が持ち帰った分、店主の家族の分、まかないの分は、どれも店の品を自分たちで使った分です。
判断のポイントは、持ち帰りやまかないの良し悪しや、店の中での決め方ではありません。税の扱いは税理士に確認してください。サービス品、廃棄、棚卸のずれ、粗利の出し方、仮の仕入額の話にも入りません。見るのは、自家消費を売上・廃棄・サービス品と混ぜないことです。売上の行に入れず、廃棄の行にも入れず、自家消費の行に品・数量・仕入値・日付・誰が使ったかが書かれていれば足ります。
悪い例を一つ見ます。店主が持ち帰ったキンメダイ2尾を、事務で廃棄の欄に書いてしまったとします。在庫の数は11尾から9尾を売り、2尾を廃棄で、数だけ見ると合っています。けれども、廃棄の欄には、売れずに捨てた品だけが並ぶはずです。その欄にキンメダイ2尾があると、この日はキンメダイを2尾捨てたように読めます。月末に廃棄を見直したとき、捨てていない品まで捨てた量に入っていて、仕入の量を減らすべきかどうかの判断を誤らせます。持ち帰った2尾は、廃棄として残さず、自家消費の行に書きます。
自店には、得意先にサービス品を出す日もあります。こちらは得意先に渡した品で、自分たちで使った品とは違います。自家消費の分を、サービス品と同じ「無償」の欄にまとめると、得意先に渡したのか、自分たちで使ったのかが紙だけでは分からなくなります。自分たちで使った分は、誰が使ったかと並べて、自家消費の行に置きます。
自家消費・売上・廃棄が、別の行で見えるか、が最後の確認です。その日の売上が28,350円で合っていても、自家消費の行がなければ、仕入れた11尾のうち2尾がどこへ行ったのか読めません。廃棄の欄に2尾が入っていれば、捨てていない品を捨てたように読めます。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
例では、2026-10-20のキンメダイについて、売上の行に9尾・売上28,350円があり、自家消費の行に2尾・仕入値4,760円・「店主の家族の分」が書かれ、廃棄の行にキンメダイが入っていないかです。判断のポイントは、在庫の数が合うかどうかではありません。売った分、捨てた分、自分たちで使った分が、役割の違う行で並んでいるかです。
仕訳の切り方には入りません。見るのは、品を持ち帰った日やまかないに使った日の、帳面の行の並びです。
全品目の持ち帰りの洗い出しも、帳面の作り替えも、あとです。まずは、今日自分たちで使った一件だけを置きます。
この五つのあとで、2026-10-20のキンメダイは、売上、自家消費、廃棄が別々の行で読めます。
店の品を自分たちで使った分の残し方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
品は入って売ったのに卸や荷主から仕切書がまだ届かないときに、仮の仕入額を確定した買掛と混ぜず、仮の額とその根拠、仕切書が届いた日、確定額と仮の額の差を別の行で追える見方を整理します。
得意先から請求より多く振り込まれたときに、多く入った分をその請求の消込や前受けと混ぜず、どの請求への入金でいくら多かったかと、まだ決まっていない残りを別の行で追える見方を整理します。
品が届く前に自店が卸や荷主へ代金を先に払ったときに、その前払いを届いた仕入の買掛への支払いと混ぜず、どの仕入に充てる前払いか、充てた額、前払いの残りを別の行で追える見方を整理します。