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いちばのみらい
市場会計

水産仲卸の見積|見積と請求がずれるとき、何を分けて残すか

見積の仮金額と確定請求・差額を混ぜない見方を整理します。後決め単価・得意先単価・値引き・不定貫・符丁ではなく見積だけです。納品書と請求のずれとも別です。見積と請求がずれるとき、何を分けて残すかです。

約8分 いちばのみらい編集部

見積を出したあと、請求の金額がずれることがあります。見積時点の仮金額と、今出す確定請求と、差額を同じ欄に書くと、仮の金額と確定した金額が混ざって見えます。後決め単価は計量後の確定。見積の仮置きではない → 水産仲卸の後決め単価|計ってから値段が決まる取引で、確定した単価を請求にどう残すかです。得意先単価マスターではない → 水産仲卸の得意先単価|同じ品でも得意先ごとに単価が違うとき、何を残すかです。売ったあとの値引きではない → 水産仲卸の値引き|後から口頭で値が変わったとき、次の請求にどう残すかです。不定貫の目方ではない → 水産仲卸の不定貫|箱の表示重量と実目方が違うとき、どちらを請求に残すかです。符丁の読み方ではない → 値札は価格ではない - 市場独特の符丁文化とシステム化の課題です。納品書 vs 請求は近いが別 → 水産仲卸の納品書|納品書に書いた数量・単価と、あとから出す請求がずれるとき、何を正とするかです。見積 vs 請求と混同しない。後決め単価・得意先単価・値引き・不定貫・符丁・納品書差分ではなく、見積の仮金額と確定請求を混ぜない。今回は見積だけです。この記事で見るのは、どれでもありません。見積と請求がずれるとき、何を分けて残すかです。

見積の仮金額と確定請求を混ぜない、です。見積時点の仮金額と、今出す確定請求と、差額は別の欄です。見積の仮金額で確定請求の欄を上書きしません。確定請求を見積の一行にラベルなしで寄せません。人が雑だからずれるのではありません。見積の仮金額を、今出す確定請求の欄に書くと、確定した金額が見えません。確定請求の金額を見積の欄に書くと、見積の見え方が崩れます。現場で困るのは、今出す確定請求が、見積の仮金額なのか確定した金額なのか、差額が何なのかが残っていないことです。見積の仮金額を見積の欄に残すと、見え方が分かれます。見積の欄も、確定請求の欄も、差額の欄も、残したままです。

見積と請求がずれるとき、何を分けて残すか

見積と請求がずれるとき、何を分けて残すか

見積と請求がずれるとき、何を分けて残すか、がこの作業です。見るのは、見積書の制度の正しさではありません。見積の仮金額、今出す確定請求、差額が、別の欄になっているかです。帳場が「見積は一万八千円だった」と言っても、事務が見積の仮金額と確定請求と差額を分けて残していなければ、あとから見積の仮金額が今日の請求にも、差額が値引きにも見えます。

数字で見ます。例Aです。見積の仮金額は10.0kg×1,800円=18,000円です。18,000円は、見積の欄です。確定請求ではありません。確定請求は9.6kg×1,800円=17,280円です。17,280円は、今出す確定請求の欄です。差額は18,000−17,280=720円です。720円は、差額の欄です。値引き行でも後決めでもありません。検算は17,280+720=18,000です。見積の欄と、確定請求の欄と、差額の欄が、役割の違う欄で並びます。18,000円をラベルなしの今日の請求には置きません。確定請求の欄を見積の仮金額で上書きしません。720円をラベルなしの値引きには置きません。見積差額として名づけずには使いません。

例Bも置きます。見積の仮金額は8.0kg×2,000円=16,000円です。16,000円は、見積の欄です。確定請求は8.0kg×1,850円=14,800円です。14,800円は、確定請求の欄です。単価が変わった場合でも、見積vs確定として残します。値引き記事の再説には入りません。差額は16,000−14,800=1,200円です。1,200円は、差額の欄です。検算は14,800+1,200=16,000です。例Aの差額720円と例Bの差額1,200円を足して1,920円とし、今日の一行にラベルなしの減額行としてまとめません。見積の18,000円と16,000円を一つの行にラベルなしで混ぜません。同じ17,280円でも、確定請求として名づけ、見積としては使いません。見積の仮金額は見積の欄に、見積として残します。確定請求は確定請求の欄に、確定請求として残します。差額は差額の欄に、差額として残します。

判断のポイントは、見積の制度をどう説明するかではありません。どちらが正しいか、といった断定はしません。後決め単価の再説にも入りません。得意先単価の再説にも入りません。値引きの再説にも入りません。不定貫の再説にも入りません。符丁の再説にも入りません。納品書と請求のずれの再説にも入りません。見るのは、見積の仮金額と確定請求を混ぜないことです。見積の仮金額、今出す確定請求、差額が揃っていれば足ります。それ以外の欄は、この記事では扱いません。

見積の仮金額で、確定請求の欄を上書きしない

18,000円という見積の仮金額を、今出す確定請求の欄に書いてしまうと、確定した金額の見え方が崩れます。見積の仮金額は、見積の欄です。今出す確定請求は、確定請求の欄です。残すのは、見積の仮金額と、今出す確定請求と、差額です。見積の仮金額で、確定請求の欄を上書きしません。例Aでは、18,000円は見積の欄、17,280円は確定請求の欄、720円は差額の欄です。18,000円を確定請求としては使いません。17,280円を見積としては使いません。720円は差額の欄です。値引き行でも後決めでもありません。欄の名前を入れ替える話でもありません。見積の仮金額で、確定請求の欄を上書きしません。見積の仮金額で、確定請求の欄を上書きしない、です。

確定請求を見積の一行にラベルなしで寄せない

確定請求の17,280円を見積の一行にラベルなしで寄せると、見積と確定請求が混ざります。差額720円を見積の一行に寄せると、確定請求は見えません。確定請求を見積の一行にラベルなしで寄せません。確定請求は確定請求の欄に、確定請求として残します。17,280円を見積の一行に寄せません。720円を見積の一行にも寄せません。例Aの差額720円と例Bの差額1,200円を足した1,920円を、今日の一行にラベルなしの減額行としてまとめません。混ぜません。

見積・確定請求・差額が、別の欄で見えるか

見積・確定請求・差額が、別の欄で見えるか、が最後の確認です。見積の仮金額18,000円だけが合っていても、確定請求17,280円と差額720円が見えなければ、見積の仮金額は確定請求に混ざっています。18,000円が確定請求の欄にあると、それも混ざっています。17,280円と720円がラベルなしで足してあると、役割の違う欄が残っていません。

見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。

見積・確定請求・差額が、別の欄で見えるか

  1. 見積の仮金額と確定請求を混ぜない
  2. 見積と請求がずれるとき、何を分けて残すか
  3. 見積・確定請求・差額が、別の欄で見えるか

例Aでは、見積の仮金額が10.0kg×1,800=18,000円、確定請求が9.6kg×1,800=17,280円、差額が18,000−17,280=720円、が並んでいるかです。18,000円は見積の欄です。確定請求ではありません。17,280円は今出す確定請求の欄です。720円は差額の欄です。値引き行でも後決めでもありません。17,280+720=18,000です。例Bでは、見積の仮金額が8.0kg×2,000=16,000円、確定請求が8.0kg×1,850=14,800円、差額が16,000−14,800=1,200円、が並んでいるかです。14,800+1,200=16,000です。例Aの差額720円と例Bの差額1,200円を足して1,920円とし、今日の一行にラベルなしの減額行としてまとめません。見積の18,000円と16,000円をラベルなしで混ぜません。18,000円をラベルなしの今日の請求にも、720円をラベルなしの値引きにも置きません。判断のポイントは、見積メモの枚数ではありません。見積の仮金額、今出す確定請求、差額が、役割の違う欄で並んでいるかです。18,000円の一行だけが見えると、確定請求は見えていません。17,280円を、720円の行に混ぜません。同じ「金額」でも、見積の仮金額と確定請求と差額は欄が別のままです。18,000円という見積の仮金額は、今出す確定請求の金額ではありません。ラベルのない一つの金額も、今日の一行ではありません。

後決め単価の再説や、得意先単価の再説には入りません。値引きや不定貫、符丁、納品書と請求のずれの再説にも入りません。見るのは、いまの見積の仮金額と、今出す確定請求と、いまの差額です。制度の解説や帳面の作り替えには入りません。

小さく始めるなら

全得意先の見積一覧も、請求一覧の作り替えも、あとです。まずは、今日出した一品だけの見積と確定請求を置きます。

  1. 見積の仮金額を書き出します。例Aなら、10.0kg×1,800円=18,000円です。18,000円は見積の欄です。確定請求ではありません。確定請求の欄を上書きしません。
  2. 今出す確定請求を横に置きます。9.6kg×1,800円=17,280円です。17,280円は確定請求の欄です。見積ではありません。見積の一行にラベルなしで寄せません。
  3. 差額を横に置きます。差額は18,000−17,280=720円です。720円は差額の欄です。値引き行でも後決めでもありません。検算は17,280+720=18,000です。見積の欄とは別の欄です。
  4. 例Bを同じ欄で置きます。見積の仮金額は8.0kg×2,000=16,000円、確定請求は8.0kg×1,850=14,800円、差額は16,000−14,800=1,200円です。検算は14,800+1,200=16,000です。例Aの差額720円と例Bの差額1,200円を足して1,920円とし、今日の一行にラベルなしの減額行としてまとめません。見積の18,000円と16,000円を混ぜません。
  5. 見積の仮金額で、確定請求の欄を上書きしません。確定請求を見積の一行にラベルなしで寄せません。見積の仮金額と確定請求を混ぜない、です。見積の仮金額と確定請求を混ぜない。見積の仮金額と確定請求と差額を、別の欄に残します。

この五つのあとで、今出す確定請求は確定した分だけに見えます。見積の仮金額に寄せて確定請求の欄を上書きする状態からは、離れます。後決め単価の再説や、値引きの再説、納品書と請求のずれの再説には入りません。残す欄は、見積の仮金額と、今出す確定請求と、差額です。

見積の仮金額と確定請求・差額の分け方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。

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