水産仲卸の不定貫|箱の表示重量と実目方が違うとき、どちらを請求に残すか
表示重量と実目方を混ぜず、請求に残す目方を1つ決める見方を、検算できる数字と合わせて整理します。箱の表示と実測の差だけを見ます。増氷や後決め単価、単位の読み替えではありません。
表示重量と実目方を混ぜず、請求に残す目方を1つ決める見方を、検算できる数字と合わせて整理します。箱の表示と実測の差だけを見ます。増氷や後決め単価、単位の読み替えではありません。
箱の表示重量と、秤で測った実目方がずれることがあります。表示の数字をそのまま請求に書くと、実測と混ざって見えます。増氷は氷と魚の目方の話で、水産仲卸の増氷|氷の重さが目方に入っているとき、請求する目方はどれかです。後決めは仮と確定単価の話で、水産仲卸の後決め単価|計ってから値段が決まる取引で、確定した単価を請求にどう残すかです。単位は読み替えの話で、kgで仕入れて本数で売るから、魚市場の在庫管理は難しいです。分荷は分荷後数量の話で、水産仲卸の分荷|箱を開けて小分けしたあと、売った数量はどこで確定するかです。歩留まりはおろし後の話で、水産仲卸の歩留まり|丸魚で仕入れておろしたあと、帳面の数量をどの時点の目方で持つかです。増氷=氷と魚の目方、後決め=仮と確定単価、単位=読み替え、分荷=分荷後数量、歩留まり=おろし後です。今回は箱表記と実測の差だけです。この記事で見るのは、どれでもありません。箱の表示重量と実目方が違うとき、どちらを請求に残すかです。
表示重量と実目方を混ぜない。請求に残す目方を1つ決める、です。人が雑だからずれるのではありません。表示重量と、実目方と、請求に残す目方は、別の欄です。表示重量だけを請求に書くと、実測が見えません。実目方だけで表示重量の欄を上書きすると、箱表記が見えません。現場で困るのは、今出す請求の目方が、どの欄なのかが残っていないことです。請求に残す目方を1つに決めると、見え方が分かれます。表示重量の欄も、実目方の欄も、残したままです。
箱の表示重量と実目方が違うとき、どちらを請求に残すか、がこの作業です。見るのは、不定貫の制度の正しさではありません。表示重量、実目方、請求に残す目方が、別の欄になっているかです。帳場が「箱には10.0kgと書いてあった」と言っても、事務が請求に残す目方を1つ決めていなければ、あとから10.0kgが表示にも実測にも見えます。
数字で見ます。表示重量は10.0kgです。10.0kgは、箱表記です。表示重量の欄です。実目方は9.6kgです。9.6kgは、実測です。実目方の欄です。単価は1,800円です。表示側の金額メモは、10.0×1,800=18,000円です。18,000円は表示側の金額メモです。請求の欄ではありません。今出す請求に残す目方は、9.6kgにします。9.6kgは、実目方を請求に残す例です。請求の金額は9.6×1,800=17,280円です。17,280円は請求の欄です。差は、0.4kg、720円です。10.0−9.6=0.4です。18,000−17,280=720です。0.4kgも720円も、差の欄です。表示重量でも請求の目方でもありません。
別の箱も数字で置きます。表示重量は8.0kg、実目方は8.3kg、単価は2,100円です。表示側の金額メモは8.0×2,100=16,800円です。16,800円は表示側の金額メモです。今出す請求に残す目方は、8.3kgにします。請求の金額は8.3×2,100=17,430円です。17,430円は請求の欄です。差は、+0.3kg、+630円です。8.3−8.0=0.3です。17,430−16,800=630です。+0.3kgも+630円も、差の欄です。前の9.6kgと、この8.3kgは別の箱です。二つの請求目方を足した17.9kg(9.6+8.3)を、今日の一行にラベルなしでまとめません。二つの請求金額17,280円と17,430円を、日付のない一つの金額に足しません。同じ8.0でも、表示重量の欄です。実目方でも請求の目方でもありません。欄は、箱ごとに三つです。
判断のポイントは、不定貫の制度をどう説明するかではありません。何キロが正しい表示か、といった断定はしません。増氷の氷と魚の目方の再説にも入りません。後決めの仮と確定単価の再説にも入りません。単位の読み替えにも入りません。分荷後数量にも入りません。おろし後の目方にも入りません。見るのは、表示重量と実目方を混ぜず、請求に残す目方を1つ決めることです。表示重量、実目方、請求に残す目方の三つが揃っていれば足ります。それ以外の欄は、この記事では扱いません。
10.0kgという表示重量を、実目方の欄に書いてしまうと、実測の見え方が崩れます。表示重量は、箱表記です。実目方は、実測です。残すのは、表示重量と実目方の二つです。表示重量の欄で実目方の欄を上書きしません。一箱目の例では、10.0kgは表示重量、9.6kgは実目方、18,000円は表示側の金額メモ、17,280円は請求の欄です。10.0kgを実目方の名前としては使いません。欄の名前を入れ替える話でもありません。
9.6kgという実目方を、表示重量の欄に書いてしまうと、箱表記の見え方が崩れます。請求に残す目方は、決めた1つだけです。ここでは実目方の9.6kgです。実目方で、表示重量の欄を上書きしません。表示重量の10.0kgは、表示重量の欄のままです。二箱目の8.3kgを、一箱目の9.6kgの行に足すこともしません。請求に残す目方を1つ決めても、表示重量の欄は残したままです。混ぜません。
表示重量・実目方・請求に残す目方が、別の欄で見えるか、が最後の確認です。表示重量10.0kgだけが合っていても、実目方の9.6kgと請求に残す目方の9.6kgが見えなければ、表示と実測は混ざっています。18,000円が請求の欄にあると、それも混ざっています。二箱目の8.3kgが一箱目の行に足してあると、箱ごとの欄が残っていません。
見るものは、次の三つです。文言は図と同じです。
一箱目の例では、表示重量が10.0kg、実目方が9.6kg、表示側の金額メモが10.0×1,800=18,000円、請求に残す目方が9.6kg、請求の金額が9.6×1,800=17,280円、差が0.4kg・720円、が並んでいるかです。10.0kgは表示重量の欄です。9.6kgは実目方の欄であり、今出す請求に残す目方の例です。18,000円は表示側の金額メモです。17,280円は請求の欄です。0.4kgと720円は差の欄です。表示でも請求でもありません。10.0kgを請求の目方としては使いません。9.6kgを表示重量としては使いません。表示重量だけで実目方の代わりにもしません。二箱目では、表示重量8.0kg、実目方8.3kg、表示側の金額メモ8.0×2,100=16,800円、請求に残す目方8.3kg、請求の金額8.3×2,100=17,430円、差+0.3kg・+630円が並んでいるかです。同じ8.0でも表示重量の欄です。実目方でも請求の目方でもありません。一箱目の9.6と二箱目の8.3を混ぜません。判断のポイントは、目方メモの枚数ではありません。表示重量10.0kg、実目方9.6kg、請求に残す目方9.6kgが、役割の違う欄で並んでいるかです。10.0kgの一行だけが見えると、請求に残す目方は見えていません。8.3kgを、9.6kgの行に足しません。同じ「請求に残す目方」でも、箱が違えば欄は別のままです。17.9kgという合計は、どちらの請求目方でもありません。17,280円と17,430円を足した一つの金額も、日付のない請求ではありません。
増氷の氷と魚の目方の再説や、後決めの仮と確定単価の再説には入りません。単位の読み替えや分荷後数量、おろし後の目方にも入りません。見るのは、いまの表示重量と、いまの実目方と、いま出す請求に残す目方です。制度の解説や帳面の作り替えには入りません。
全箱の不定貫の一覧も、請求一覧の作り替えも、あとです。まずは、今日表示と実測がずれた一箱だけを置きます。
この五つのあとで、請求の目方は1つに見えます。表示や実測に寄せて上書きする状態からは、離れます。増氷の再説や、後決め単価の再説には入りません。残す欄は、表示重量と実目方と、請求に残す目方です。
表示重量と実目方の分け方を揃えたい場合は、紙やExcelを残したまま、現状の流れを一緒に確認できます。お問い合わせから、課題整理としてご相談ください。
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